入院生活
荏原病院での入院生活について。
主治医、看護師の方々、みなさんとても親切で感じが良いです。
院内も非常に清潔で不快感はありません。
私が入院しているのは4人部屋。
(個室を取ると1日18,000円もするとのこと。とてもとても...)
突発性難聴の治療で有名な病院なので人数が多いのでしょうか、たまたま同じ突発性難聴の女性と相部屋になりました。
同じ病棟には妊婦さんや骨折した方や白内障の方がいらっしゃいました。小さいお子さんも多かったので、談話室や廊下はどちらかというと明るい雰囲気。
気が滅入らなくて助かります。
◯食事
残念ながら、美味しくはないです。
病院特有の全体的に柔らかくて薄味なお食事。普段薄味派の私でも、もう少し味っ気が欲しいと思ってしまいます。
24時間のNATURAL LAWSONが院内に入っているので、そこで納豆やら昆布やらを購入し密かにちょい足ししています。
元々、1日ほぼ1食の生活をしていたため、きっちり3食(しかも毎回お米200g)は少しきつい...。でも、これを機会に生活改善も図れればと思い、極力全部食べています。
太りそう、、、
◯入浴
入院案内の冊子に入浴に関する記載が見当たらなかったので不安でしたが、普通に入れます。
月・木は男性優先、火・金は女性優先で予約制です。月木でも治療の時間とかち合わない限り予約が取れたので、ほぼ毎日入れると思って大丈夫です。
家庭のお風呂より一回り大きめのバスルーム。30分間しかないので湯船にお湯をはる時間はありませんが、シャワーの水圧は十分でストレスはありません。
◯設備
談話室に写真のような本棚が設置されています。漫画から文庫本までいろいろと揃っているので、暇を持て余さなくていいです。
ベッド脇にはDVDプレーヤーも設置されていました。今の病院ってすごいですね。
冷蔵庫とテレビも備え付けられていて、両方テレビカードを購入して使用します。
◯洗濯
病棟の同じフロアにコインランドリーが設置されています。
私は2.3日に一度洗濯しています。抗菌の室内のみでゆったりした生活をしてはいるものの、タオルやパジャマは毎日気持ちのいいものを着て気分を上げていかないと。
◯面会
9:00〜21:00まで可能。
15歳以下の方は面会には来られないそうです。
決してアクセスが良いとは言えない立地(周辺にお住いの方ごめんなさい)ですが、親・友達・彼氏・職場の同僚等、みなさん代わる代わる会いに来てくださり頭が上がりません。
左耳以外はすこぶる元気なので、お見舞いというより暇つぶしに付き合ってもらっている感覚です。
◯禁止事項
特段言及されたことはありませんでしたが、投薬治療をしているため、飲酒はNG。
大のお酒好きの私には少々厳しいです。
先日、夢に生ビールが出てきていよいよまずいと思いました。
早寝早起き、3食の食事、禁酒と、なんだか私でないような生活になりましたが、想像していたより"重い"入院生活ではありません。
看護師さんたちがいい塩梅で放っておいてくださるのが、ありがたいです。
金融業界でバタバタと働いていた環境からいきなりの病人扱いでは、社会復帰できなくなってしまいます。
発症10日目 入院
発症10日目。
相変わらず継続する閉塞感と耳鳴り。
起きる度に、もしかしたら聞こえるかもという期待が裏切られ嫌気がさす朝が続きます。
職場の方々は休職に理解を示してくださり、大田区の荏原病院にて2週間の入院治療に入ることになりました。
主な治療は3つ。
①投薬
②高気圧酸素
通常より高い気圧の中で濃度100%の酸素を吸引し血中の酸素量を増加させ、治癒力を高める。
海底2万マイルのような(笑)空間に入り、酸素マスクを着用して60分程度。携帯電話は持ち込み禁止ですが、本はOKなので暇を持て余すことはありません。
気圧を変化させるので、耳抜きが出来ない方は大変かも知れません。
③星状神経ブロック注射
交感神経を司る星状神経に麻酔をかけ、血管を拡張させることで血行促進を図る治療。施術に関するリスク等、丁寧に説明していただけました。首への注射はやはりリスクを伴うので、同意書も提出します。
針は細いですが首筋への注射はやはり恐怖感がありました。注射自体は10秒程度で終わります。
麻酔を注入する際に、首筋から肩にかけて圧迫されているような鈍い独特な痛みが走ります。耐えられない程ではないですが、(いったぁー・・・)と毎回心の中で叫んでいました。
安全への万全を期すため、注射後20分間は圧迫止血、30分間は安静のため横になり血圧を記録されます。
注射された側だけ血管が拡張されるので、片側だけドクドクと血流を感じ、片目だけ充血します。私の場合は片方の鼻が詰まり、喉が圧迫されて呼吸しづらい感覚が1時間半ほど続きました。
人によっては話せなくなったり、手が痺れたりするようですが、麻酔が切れれば戻るので心配はないとのことです。
この3つの治療を組み合わせて2週間過ごします。
1日に高気圧酸素が1回、神経ブロック注射が2回を毎日繰り返すそう。
直接的な治療ではなく、あくまで血行を良くして治癒力を高めるための治療です。それでも、これで少しでも聴力が回復してくれればと祈るような気持ちでした。
発症7日目 荏原病院受診
発症7日目。
体感ではなんとなく改善してきているようにも思われるが、不安で仕方ない。
ネットで調べた結果、突発性難聴に効果のあると言われている高圧酸素治療、神経ブロック注射治療が受けれれる荏原病院という病院があるとのこと。
幸い都内に住んでいたので即電話。紹介状がないと診察できないとのことだったので、最初に診察をしていただいた診療所に連絡して書いていただく。
聴力検査の結果、一週間の投薬の効果か中低音域はかなり改善さていました。人の声に耳が反応することが本当に嬉しかった。
ただ、高音域は発症時より悪化。
高音域の難聴は改善が難しいと言われているとのこと。
このまま投薬を続けても改善は期待できるが、入院すれば高圧酸素治療と神経ブロック注射治療も並行して行えるので、完治の可能性は上がると説明を受けました。
会社を2週間も休むことは気が引けましたが、治る可能性が少しでも上がるならと入院を決意。
発症3日目 鍼
発症3日目。
投薬は続けていましたが、症状は改善されていません。
ネットで色々と検索した結果、鍼も突発性難聴に効果があるらしいという情報を発見。
東洋医学はどうしても100%信じることはできませんでしたが、藁にもすがる思いで新橋の「一掌堂」さんを訪ねました。
1回約6,000円。30〜40分程度。
決して安くはありませんが、少しでも症状が緩和されればと。
初めは耳付近を中心に揉みほぐし。
アロマもあり、リラックスできます。
その後鍼治療に入るのですが、通常1回目は慣れるために鍼を一瞬刺してすぐ抜いてしまうとのこと。
私は鍼の経験があったので、2回目からの施術となりました。耳周りは院長が施術してくださいます。
チクッとする程度で痛みはほとんどありません。
集中的に行った方が効果が高いとのことだったので、この日は2回分の施術を受けました。
初診料2,000円+6,000円×2回で、18,000円ほどのお支払いです。
高い、、、
すぐに感じた効果としては、なんとなく、耳詰まりが緩和されたような気がする、、、程度でした。
どのスタッフの方も親切で院の雰囲気は良かったです。
鍼に直接的な効果はなくても、リラックス効果はあると思います。